若者に箸の使い方を指摘

にぎやかなお姉さんのいる立ち飲み屋に2回目に足を運んだ。私を見たお姉さんが「カントリー・ロードや」と迎えてくれた。以前、近くのスナックで一緒になった事があり、覚えていてくれた。

お酒も入り、カウンター内のお姉さんたちとのやり取りで少し馴染んだ頃を見計らって隣の若者に声をかけた。彼の箸の使い方がメチャクチャなので気になっていた。いきなり箸の使い方が悪いと指摘するのは良くないと思い、世間話から入る。

「学生さん？」と、聞くと20代半ばで介護の仕事をしているとの事。その後、給料が安いと愚痴をこぼし始めた。「おっちゃん何の仕事してるんですか？」と聞かれ、「ネット通販してる」と言うと、意外な返事だったようで「へぇ～」と驚いていた。

「ストレートで言うよ」と前置きして「お箸の使い方が良くないね」と指摘。若者は痛いところを突かれたような顔をした。自分の失敗談を話せばこの若者も正してくれる可能性もあると思い20才の時、アメリカで箸の使い方をアメリカ人から指摘されてそれを境に改めたことを話す。自分の子供に箸の使い方を教えられないって・・・ちょっとね・・・でしめる。

彼は黙って聞いていたので説得力はあった様子。ビーフカツをご馳走してエールを送り、店を出た。