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2015年8月12日 (水)

報道側の求めるもの

テレビのニュースが台風の到来を伝える。ところがリポーターのいる地域は、放送する時に限って雨風が止み、穏やかになる。地元の人にすれば嬉しいことだが、テレビ関係者にすればつじつまが合わない。

放送の時こそ、瞬間的にでも木々を揺らす強風がふき、道路をたたきつける雨が降って欲しいと願う。そんなシーンの到来にカメラマンは「いい映像が撮れた」と、満足する。

紛争地域のカメラマンも同じことを求める。平和を願いながら、激しい銃撃戦や人が傷つくシーンを撮りたい。カメラマンは目の前で人が撃たれても救護せずにカメラを回し続けるのだろうか。そこには人間としての葛藤があるに違いない。

テレビのリポーターを観ていてこんな皮肉な見方をしてしまった。

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