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2012年11月20日 (火)

売買契約書(英文)

「リムジンの件、進めてください」と、顧客から電話が入った。嬉しい瞬間。為替が円安に動き始めたことも後押ししたようだ。早速、必要な書類の準備に入る。正式な見積書、請求書と売買契約書を要求する。それらのオリジナルは郵送するように指示。

ところが「売買契約書は無い。見積書内に必要事項は記載されている」と言って来た。私が「独立した売買契約書が必要だ」と押し切る。契約書が無いとは何とも情けない話だ。今までの客はだれも要求しなかったのも不思議。契約社会のアメリカにもこんな会社があるのだとビックリ。しかも売買するのは高級リムジン。

窓口のアメリカ人女性は「あなたが作ってくれ。それにサインするから。」と、開き直った様子。「それはあなた側の仕事だ。」と、はねつける。英語がからむ契約書をゼロから作るのは時間がかかる。アメリカ人が素案を作り、私が訂正する方がはるかにスムーズに進むと言うもの。彼女は「分かった」と言ってスカイプを終えた。

数時間後、メールで契約書案が添付されてきた。WORDに書かれた英文を見てガックリ。彼女は契約書のスタイル自体を理解していない。AからBへの確認レター方式で書かれている。彼女はたいしたビジネス・レベルの持ち主では無いことが分かる書類だ。自ら「私は売買契約書は作れません。」と言っているようなもの。

私が彼女の書いたWORDをいじって SALES AGREEMENT のタイトルとParty A, Party B も追加。契約書に使われる決まり文言を散りばめた内容に替えた。最下部には両者が日付とサインをする欄も追加。こんなスタイルは契約書には当たり前。

白人のアメリカ人が作った英文書類を日本人の私が訂正して、それが受け入れられるのもおかしな話。結局のことろ相手はそんなレベルの会社なのだ。まあ書類より信頼性のある車を作る方が重要だが。

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