« グアダラハラの美女はジョークに無反応  | トップページ | 眠れない秋の夜長が続く »

2012年10月12日 (金)

ノーベル賞の中山氏のトークはスマート

ノーベル医学・生理学賞が決まった京大の中山氏が連日、TVに出ている。NHKの番組で国谷キャスターとのやり取りは素晴らしかった。無駄な言葉は無く、庶民でも理解できる言葉で具体的かつ、熱っぽく語ったシーンは心に響いた。

専門用語を使って成果を自慢するような事もせず、また日本人の得意とする手垢の付いた謙虚な言葉の羅列でもなく、次の中山氏の言葉は印象深かった。

「多くの仲間や研究者たちが真理へのベールを1枚ずつ剥がしていくがたいてい次のベールが現れる。たまたまラッキーな研究者が剥がすといきなり真理が見えることがある。」 

こんな言葉は打算的な環境にいる人からは出て来ない。打算的な人なら研究の成果が見えたら民間企業に売り込みに行き、利益追求に向かうだろう。中山氏は京大が特許を持つことで、一企業の独占を防ぎ、多くの分野でこの技術が活用できるメリットを強調していた。

2010年に日本の年寄りたちが受賞したノーベル化学賞のときの横柄な言動と比べたら、中山氏には品格の高さを感じる。

« グアダラハラの美女はジョークに無反応  | トップページ | 眠れない秋の夜長が続く »

My 視点」カテゴリの記事