ヤンキーとマリーゴールド
駅前の歩道橋の中央に花壇があり、そこに向かって私の前を一輪車に花を乗せて運んでいる男性がいる。後姿の男性の印象はまず、日焼けした肌が目に入った。筋肉質で逆三角形の締まった体。
運んでいた花は私も知っている「マリーゴールド」で、黄色の花が鮮やかだった。追い越す際に何か声をかけようか一瞬、迷った。無視されて不快な気持ちになるのもイヤだし、どうしようかと思いながら、「きれいなマリーゴールドですね」って、その男性に言葉をかけた。
前から見たその男性は、真っ黒に日焼けした顔、あごにはヒゲを生やしているちょっと怖い人相の男性。30前後だろうか、いわゆるヤンキー風。その彼は次の瞬間こっちを向いて、白い歯を出して微笑んでくれた。言葉は無かったが私はそれで満足。
彼も自分の仕事を評価されたような、いい気持ちになったことだろう。一瞬のことで気持ち良くなれる方法はこんなところにもあった。
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