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2010年12月 4日 (土)

アメリカで秘書をクビに

アメリカで働いていた時、給料アップを繰り返し要求してきた50代の女性秘書をたまりかねて解雇した。平均よりもいい時給を支払っていたので、私も我慢が出来なくなって知人のアメリカ人に相談し、彼の進めで弁護士を使うことにした。私が独自に解雇しては訴えられる可能性があるからだ。女性弁護士は私の話と希望を聞くと、いくつかの指示を私に出した。「秘書のゴミ箱の中から業務に関係の無いことをしている証拠を見つけよ」とか、「指示に従わなかった日時と内容をメモに取れ」などだった。2週間後に弁護士が事務所に踏み込んで、秘書に解雇通告を行うというシナリオ。翌日からゴミ箱あさりが始まった。数日後に秘書が異変に気付いたのか「ゴミ箱から何か見つかったか?」と、聞いてきた。その時、私は既に証拠となる書類を見つけた後だった。彼女との気まずい関係が続く。私は定期的に弁護士に見つけた証拠を渡したり、Xデーの設定に入った。
Xデー当日、弁護士が事務所に現れた。別室に呼ばれた彼女は5分もしない内に泣きながら事務所に戻って来た。その彼女を追って弁護士の言葉が告げられる。「直ぐに私物を持って事務所を出て行ってください。もし、何か後で私物が見つかれば私が預かっておきます。」近くにいた私に対して秘書は「なぜ、弁護士を使うのか?・・・」と、泣きながら訴えたが弁護士の言葉がさえぎった。「何か言いたいことがあれば私に言ってください。」私はその場にただ、立ちすくむだけだった。秘書は泣きながら段ボール箱に私物を詰める。ちょっとやり過ぎのような気もするが、アメリカ社会の厳しさを見せ付けられた瞬間だった。

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