映画「バベル」のメキシコ
Gyaoの映画で「バベル」を見て印象に残っているのはメキシコからの不法移民たちの実生活の様子。メキシコとアメリカの背景を知らないとあのシーンは分かりにくいと思う。国境警備隊との駆け引きや結婚式の様子、現地の有名な芸能人のことなど、とても懐かしく思いながら見た。母が息子の結婚式で息子に向かって「まるでルイス・ミゲールのようだ」と、ほめるシーンがある。ルイス・ミゲールとはメキシコの男性イケメン歌手で日本ならキムタクと言ったところ。
アメリカに不法入国して生活するメキシコ人は今もたくさんいる。不法入国者でも税金を払い普通の生活が行えるのだから不思議な国だ。税金徴収と移民管理は連動していないから、納税履歴から不法入国者が逮捕されることはない。でも、何かで警察沙汰になると、身分がバレて強制送還になるケースも出る。バベルでもそうだった。アメリカとメキシコの不思議な関係はもはや、切るに切れない位に複雑なもの。選挙でも彼らを意識しないと勝てない。特にカリフォルニアのように半数近くがメキシコなどのヒスパニック系なので、全ての分野で彼らは影響力を持っている。他民族、多宗教を抱えるアメリカと比べたら、日本の行政の仕事はお遊びのように思える。
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