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2010年2月22日 (月)

GMへのクレーム体験

1990年代、アリゾナ州でGMのミニバン(新車)に乗っていた。夏場は45度を超える日も多い乾燥砂漠地帯。購入して1年を過ぎた頃、ダッシュボードが前の方から剥がれて、反り返ってきた。中の黄色のスポンジが見えて見苦しい。ディーラーに持ち込むと、保障期間の1年を過ぎているので有償修理になると告げられた。

私の責任ではないから納得がいかずGMのカスタマーサービス宛にクレームの手紙を写真を添えて送ることにした。アメリカ人女性の秘書に私の書いた下手な英語をきちんとした英語に直してタイプしてもらう。彼女は巨大企業のGM相手にこんな事をしても無駄だと言って乗り気でない。

でも、私の考えた作戦は見事に成功した。手紙の主旨は「ダッシュボードの剥がれた状態でこの車に乗り続けてもいいのですか?GM車の悪い宣伝を続けることになりませんか?」 

しばらくたってGMから「無償で修理を行うので、最寄のディーラーに持ち込んでください」とのレターが来た。「勝った」と、思うと同時にGMの懐の深さを感じた。当然、アメリカ人秘書もビックリ。地元のディーラーに車を持ち込むと、最初に私を断った担当者がバツが悪そうに修理の受付をしたのだった。

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